パリ同時多発テロ 日本国内にも衝撃広がる
日本時間14日朝、フランス・パリで起きた同時多発テロを受けて、日本国内にも驚きが広がっている。
「号外!」-東京・有楽町では14日午前、パリでテロ事件が発生したことを伝える号外が配られた。
成田空港では、これからパリに向かう乗客たちが不安を口にしていた。
「何事もなく過ごせればいいが不安」
「多くの犠牲者がいるので、楽しみに待っていた旅行だが、つらいものが正直ある」
「腹が立つ何がしたいのか、よくわからない」
また、フランスでのツアーを行う国内の旅行代理店各社は、ツアーを中止するなどの対応に追われている。
JTBのツアーでパリに滞在している約300人については、事件に巻き込まれたという情報はないという。ただ、14日と15日に日本を出発するツアーの一部は中止するという。
HISも、ツアー客が巻き込まれたという情報はないとしている。今のところ、フランスへのツアーを中止する予定はないが、16日までの間にフランスへ出発するツアーについては、無料キャンセルに応じるという。
一方、栃木県宇都宮市にある作新学院高校は、修学旅行で生徒ら41人がパリに滞在中だったが、ホテルにいて全員の無事が確認されたという。金田利夫情報科学部長は「まさかこんなことになるとは。生徒たちがホテルに入っていたことが不幸中の幸いだった。ただ無事が確認されたのがなによりです」と話した。
こうした中、警視庁は、東京・港区にある在日フランス大使館に機動隊を配備し、他のフランス関連の施設も含めて警戒を強めている。