仏、空母拠点に空爆開始 イラクで標的破壊
フランス・パリの同時多発テロを受け、過激派組織「イスラム国」との対決姿勢を強めているフランスは23日、地中海に展開した空母を拠点に空爆を始めた。
フランス国防省などによると、地中海に展開した空母「シャルル・ドゴール」から23日、艦載機が飛び立ち、イラクの都市モスルとラマディで標的を破壊した。
これに先だってフランスのオランド大統領とイギリスのキャメロン首相は23日に会談し、「イスラム国」への攻撃を強化することで一致した。
オランド大統領「テロ組織に最も打撃を与えられる標的を選び、空爆を強化する」
また、キャメロン首相は、地中海のキプロスにあるイギリス軍の基地をフランスが使うことを認める方針を表明。自国がこれまで行っていなかったシリアでの空爆に踏み切るため、今週後半、議会に包括的な戦略を提案する考えを示した。
オランド大統領はこのあとアメリカ、ドイツ、ロシアの首脳と相次いで会談し、「イスラム国」への包囲網作りを進めたい考え。