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韓国が対抗措置 北への宣伝放送きょう再開

2016年1月8日 6:15
韓国が対抗措置 北への宣伝放送きょう再開

 北朝鮮では8日、金正恩第1書記の誕生日を迎える。こうしたなか、韓国政府は、北朝鮮の核実験への対抗措置として、8日から南北軍事境界線付近で拡声器による宣伝放送を再開する方針で、北朝鮮の反発は必至とみられる。

 8日正午から始まる宣伝放送は、北朝鮮の体制を批判したり韓国社会の情報を伝えたりする内容で、北朝鮮側は、体制に動揺を与えかねないとしてこれまでも強く反発している。

 去年8月、韓国軍が北朝鮮軍による地雷事件をうけ、報復として11年ぶりに放送を再開した際には、猛反発した北朝鮮が韓国側に砲弾を撃ち込むなど一気に緊張が高まり、その後の合意で、放送は中止されていた。

 一方、北朝鮮では8日、金正恩第1書記の誕生日を迎える。北朝鮮側が放送再開を最高指導者の誕生日にあてた挑発ととる可能性もあり、緊張がさらに高まる恐れもある。

 一方、中国も北朝鮮を非難する姿勢を強めている。外務省の報道官は7日、「北朝鮮の行動は、中朝関係の発展にマイナスだ」と述べ、改めて強い憤りを表明した。国連安保理で協議を行う制裁決議については、「中国は議論に参加する」と述べるなど、決議に反対しない可能性を示唆している。

 また、イギリス外務省は7日、北朝鮮の大使を呼び、核実験の強行を強く非難した。北朝鮮と国交のあるイギリスも厳しい姿勢を示した形。