進む円高 ロンドン市場で1ドル110円台
外国為替市場で円が買われ、11日のイギリス・ロンドン市場では日本時間午後6時頃に、1年3か月ぶりに1ドル=110円台まで円高が進んだ。
アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)のトップ・イエレン議長が、世界経済の減速がアメリカの景気に与える影響を警戒する発言をしたことから、投資家に「利上げが遠のいた」と受け止められた。
このことから、アメリカ国債金利が低下してドルが売られ、円高が進んだ。
イエレン議長は今後の利上げについて「金融政策にあらかじめ決められた工程はない」として、物価や雇用の改善状況を注意深く見て判断する方針を示している。