印 カースト制度めぐり暴動に、水不足も…
インドでこのところカースト制度をめぐり暴動が相次いでいる。首都・ニューデリーでは、デモ隊が水を供給する施設を破壊したため深刻な水不足となっている。
AP通信などによると、暴動は北部のハリヤナ州で19日に始まり、これまでに少なくとも12人が死亡した。「カースト」はインドの伝統的な身分制度で、職業などにより数千の集団に分類されている。
インド政府は、差別を受けてきた一部のカーストに対し、就職や進学に関する優遇策を与えているが、今回の暴動は「ジャート」と呼ばれる農業専門のカースト集団が、こうした優遇策の適用を求め起こしたもの。
水を供給する施設が破壊されたことから首都・ニューデリーは深刻な水不足となっており、全面的な復旧には数日かかるとみられている。