汚染水対策「凍土遮水壁」運用、大筋認める
15日に開かれた原子力規制委員会の検討会は、海側の凍土遮水壁から凍結を始めるとする東京電力の運用方針を大筋で認めた。早ければ来月にも壁の凍結が開始されるが、運用には、年間10億円を超える維持費がかかるという。
一方、規制委員会の田中委員長は、凍土遮水壁により汚染水が大幅に減るとする東京電力の試算を疑問視していて、13日に福島第一原発を視察した際にも、「凍土遮水壁で少しばかり建屋内に入る地下水の量を減らしても解決しない」と話した。
その上で、改めて、浄化装置で処理した汚染水を海に放出するべきだとの考えを示した。