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ヘンリー王子“暴露本” 「ウィリアム皇太子から暴力」…タリバン兵殺害も告白

2023年1月9日 21:40

イギリス王室を離脱したヘンリー王子が、回顧録の出版を前にイギリスメディアのインタビューに応じました。「兄のウィリアム皇太子から暴力を振るわれた」など王室側を非難。また“タリバン兵を25人殺害した”など危険な発言に懸念が広がっています。

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今、イギリスで1冊の本が物議を醸しています。10日に出版されるイギリス王室を離脱したヘンリー王子の「回顧録」です。その内容は、いわば“暴露本”です。

ロンドンの人からは「王室の人々は、バッキンガム宮殿で悲鳴をあげていると思います」という声も聞かれました。

ヘンリー王子は、出版前の8日に放送されたイギリスメディアのインタビューで、“王室批判”を自らの口で語りました。

ヘンリー王子
「王室の一部のメンバーとタブロイド紙、こういったメンバーは自分たちのイメージを回復するために、悪魔と手を結ぶことにしたのです。父(チャールズ国王)を取り戻したい・兄(ウィリアム皇太子)を取り戻したい」
「今のところ王室側は、和解の意思を全く示していない」

兄・ウィリアム皇太子との「不仲説」が流れる中、イギリスメディアが報じた“暴露本”の内容によると、2019年、メーガン妃との結婚をめぐり、口論となった際、「彼(ウィリアム皇太子)が私に飛びかかってきた。襟をつかんで、ネックレスを引き裂き、私を床にたたきつけた」と、ウィリアム皇太子に暴力を振るわれたというのです。

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兄のウィリアム皇太子と弟のヘンリー王子は、チャールズ国王とダイアナ元妃の間に生まれ、幼いころは仲がよかったといいます。

2018年、ヘンリー王子がメーガン妃と結婚した後、ウィリアム皇太子との“あつれき”が報じられました。2020年にはヘンリー王子が王室を離脱。その後、兄弟が公の場にそろうことはありませんでした。

そんななか2022年、エリザベス女王が死去すると、約2年ぶりに兄弟が肩を並べました。しかし、ヘンリー王子は「エリザベス女王が亡くなった日、家族からの反応は、とてもひどいものだった」と述べました。

ヘンリー王子がエリザベス女王の死去を知ったのは“家族”からではなく、“イギリスのニュースサイト”からだったと告白し、関係が悪化したままであることをにじませました。

回顧録では他にも、「父・チャールズ国王にカミラ王妃との再婚を兄弟で反対した話」、「過去に違法薬物を使用したこと」なども明かしました。

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さらにヘンリー王子は「私は殺した25人を人間だとは思っていなかった。彼らはボードから取り除かれたチェスの駒だった」と、2012年にアフガニスタンへ派遣された際、タリバン兵を25人殺害したと告白しました。殺害は「盤上から“チェスの駒”を取り除くようなものだった」と表現しています。

この表現について、タリバン幹部はツイッターで「あなたが殺した人たちはチェスの駒ではなく、人間だった。帰りを待つ家族もいた」と投稿し、“戦争犯罪”だと主張しました。

イギリス国内でも、“危険な発言”に懸念が広がっています。

イギリス紙「Mirror」王室ジャーナリスト ラッセル・マイヤーズ氏
「この本からわかることは、ヘンリー王子が王室の家族を壊そうとするほど、復讐(ふくしゅう)心が強くなっていることだと思う」

イギリス王室は現時点で、“暴露”についての正式なコメントは出さず、静観を続けています。

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