トランプ氏、側近に促され“勝利宣言”か 当時の関係者が証言
アメリカのトランプ前大統領が、2020年の大統領選で行った事実上の「勝利宣言」について、酒に酔って選挙の不正を訴える側近に促される形で行われたと当時の関係者が証言しました。
証言はトランプ氏の支持者らによる議事堂占拠事件を調査する議会の公聴会で行われたものです。
この中でトランプ氏の側近の1人は、選挙当日の夜、顧問弁護士だったジュリアーニ氏が酒に酔った状態で選挙の不正を主張し、「勝利を宣言する必要がある」と促したとしています。
その夜の状況を娘のイバンカ氏らも証言しました。
トランプ氏の娘イバンカ元補佐官「選挙当日の夜には決着がつかないことが明らかになりつつあった」
トランプ陣営選対本部長(当時)「まだ集計中で判断するには早すぎると言うよう(トランプ氏に)勧めた。大統領は同意しなかった。彼は私が間違っていると思った」
特別委員会の委員長は、こうした強引な「勝利宣言」をきっかけにした不正の主張が、「恐ろしい暴力につながる導火線に火をつけた」と指摘しています。一方、トランプ氏は声明で「大統領選への再出馬を阻止しようとする試みだ」などと強く反発しています。