英議員銃撃死 極右団体は関与否定
EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱の賛否を問う国民投票を来週に控えたイギリスで、残留派の女性議員が殺害された事件で、一夜明けた現場では警察の現場検証が続いている。
この事件はイギリス中部の街・バーストールで16日、EU残留派のコックス下院議員が男に銃で撃たれた後、刃物で刺され死亡したもの。警察は現場にいた52歳の男を逮捕したが、犯行時に極右団体の名前と同じ言葉を叫んでいたことが目撃者の証言でわかった。
目撃者「男が『イギリス第一』と言うのを聞いた。少なくとも2度叫んでいた」
この極右団体はEUからの離脱を支持しているが、「事件とは無関係だ」と関与を否定している。
また一部の地元メディアはこの男は過去に精神疾患の病歴があると報じている。
この事件を受け、EU残留派、離脱派はともに17日の活動も中止している。