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英の原子力発電所“延期”に中国大使が警告

2016年8月9日 21:38

 イギリスでメイ政権が、中国企業が関係する原子力発電所の建設計画の承認を延期したことに対し、中国の大使が「中国とイギリスの関係は重大な歴史的局面にある」と警告した。

 イギリスは現在、南西部のヒンクリー・ポイントに新たな原子力発電所の建設計画を進めており、フランス企業とともに中国企業も出資することになっている。「黄金時代に入った」と称される英中関係を象徴するプロジェクトだったが、発足直後のメイ政権は先月、計画承認を延期した。

 これを受け、中国の劉駐英大使は9日付のフィナンシャル・タイムズ紙に寄稿し、「中国とイギリスの関係は重大な歴史的局面にある。イギリス政府による可及的速やかな建設計画の承認を求める」と警告した。

 メイ首相の決断は、電力供給に中国が関与することへの安全保障上のリスクを懸念したものとみられているが今後、2国間関係にも影響を与えそうだ。