米の列車衝突事故 1人死亡、114人ケガ
アメリカ・ニュージャージー州のターミナル駅に列車が止まらず衝突した事故は、1人が死亡、日本人を含む114人がケガをしている。列車は通常よりも速いスピードで突っ込んでいて、事故原因の究明が進められている。
29日午前9時前、ニューヨーク・マンハッタンの対岸にあるターミナルのホーボーケン駅で、到着した列車が止まらずに車両止めに激突し、ホームに乗り上げ、大破した。
乗客の男性「とても大きな衝撃があった。何が起きたのか皆分からなかった。天井から物が落ちてきていた」
この事故で女性1人が死亡、50代の日本人男性1人を含む114人がケガをした。
アメリカのNTSB(=国家運輸安全委員会)は、最後尾の機関車にある記録装置やカメラを調べるなど事故原因の調査を始めている。
アメリカでは2008年に起きた25人が死亡した列車事故のあと、「PTC」と呼ばれる列車を自動制御する安全装置の導入を義務づける法律が制定された。しかしアメリカ運輸省によると、今回事故を起こした鉄道会社では、どの車両にも「PTC」を設置していなかった。