ノーベル文学賞の選考にあたったスウェーデンアカデミーは２２日、受賞決定後、沈黙を続けているボブ・ディランさんを批判したメンバーの発言は「個人的なものだ」とする声明を出した。

　この問題はアカデミーのメンバーであり選考にあたったペール・ベストベリィ氏が２１日、ボブ・ディランさんについて「彼のこれまでの対応は無礼で傲慢だ。でもそれが彼というものなのだろう」などと地元メディアのインタビューで発言したもの。

　受賞が決まった後、沈黙を続けるディラン氏に対しいらだちを隠せなかった形だが、これに対しアカデミーは２２日、「ペール氏の発言は個人的な見解でありアカデミーとしての立場ではない」とする声明を出した。

　また、ボブ・ディランさんが１２月の授賞式に出席するのか依然わかっていないが、アカデミーは「受賞者が決めることであり、予断を持たない」としている。