ケニア部隊 南スーダンから撤退開始
アフリカ・南スーダンのPKO(=国連平和維持活動)で、ケニア人司令官の解任に反発するケニアが9日、部隊の撤収を開始した。
南スーダンの首都ジュバでは今年7月に大規模な戦闘が発生し、略奪や女性への性的暴行などが相次いだが、PKO部隊は市民らの保護に失敗した。国連は、ケニア人司令官の対応が適切でなかったとして解任を決めたが、これに対しケニアが反発し、南スーダンに展開している部隊を引き揚げると表明していた。
撤収の第1陣となる100人は9日、ケニアのナイロビに到着し、ケニア軍は、残る部隊も順次、帰国させるとしている。ケニアは、和平協議の仲介からも手を引くとしており、今後、「駆け付け警護」などの任務を付与される自衛隊の現地での活動にも影響が出る恐れがある。