日露経済協力まとめ役 “石油株”で賄賂か
ロシアのプーチン大統領の来日を前に、日露の経済協力を巡る協議が進む中、ロシア側の取りまとめ役であるウリュカエフ経済発展相が収賄の疑いで拘束された。
ロシアの連邦捜査委員会は15日、多額の賄賂を受け取った疑いでウリュカエフ経済発展相の身柄を拘束し、捜査を開始したと発表した。ウリュカエフ氏はロシアの石油最大手「ロスネフチ」が、別の石油会社の株を取得した際に便宜を図った見返りとして、日本円にして2億円あまりを受け取ったとされている。賄賂の受け取りは14日だったという。
ウリュカエフ氏は、日露の経済協力を巡る協議でロシア側の取りまとめ役を務めていて、プーチン大統領の来日を来月に控える中、今後の北方領土交渉にも影響が出る可能性がある。これについて、世耕経産相は閣議後の会見で「大変驚いている」と述べた。