北方領土交渉のカギを握る日本とロシアの経済協力をめぐる協議が終わった。世耕経産相は、帰国を前にＮＮＮの単独インタビューに答え、ロシア側が協議の進展に満足しているとの見方を示した。

　世耕経産相「（プーチン大統領側近の）ウシャコフ大統領補佐官は、私のことはけん引役の機関車とまで言っていました。ロシア側はプーチン大統領含めて、今の（経済協力の）進み方に満足しているのではと思う」

　一方で、協議は進展しつつも、具体的なプロジェクトでは課題も多いとして、来月の日露首脳会談までに調整を急ぐ考え。

　世耕経産相「（山登りに例えると）いま眺望が開けたという感じ。だけど眺望が開けた分、ここからなかなか厳しい部分もあるなと見えてきた。プーチン大統領訪日は１つの大きな節目になりますから、そこでどれだけの経済分野での成果を出せるか」

　日本の経済協力に対し、ロシアがどこまで領土問題で歩み寄るか不透明なため、世耕経産相は引き続き難しい交渉を迫られそうだ。