中国で“直接選挙”独立候補には妨害も…
中国で、住民の直接投票によって地方議員を選ぶ全国人民代表大会選挙の投票が15日、行われた。中国政府が「民主的な選挙」だとする一方で、中国共産党系ではない独立候補に対する選挙活動の妨害も起きていた。
15日に投票が行われたのは、日本の市区町村にあたる地方の議員を選ぶ選挙。5年に一度行われ、住民の直接投票で候補者を選んだ。政府は、北京市内に用意した投票所を外国メディアにも公開し、民主的な選挙をアピールしているが、候補者の大多数は中国共産党系で、選挙期間中も有権者に政策を訴える活動はほとんど行われなかった。
また、中国共産党や政府系団体の支持を受けない候補者は、選挙期間中、街頭でのビラ配りを妨害されたり一時的に拘束されたりするケースもあり、自由な選挙活動は事実上、制限されている。