中国人元労働者“強制連行”鹿島建設を提訴
戦時中に強制的に日本へ連行され労働を強いられたとして、中国人の元労働者らが、北京で鹿島建設を相手取り、損害賠償などを求める訴えを起こした。
原告側の弁護人によると、中国人の元労働者と遺族ら計27人は、6日、鹿島建設を相手取り元労働者1人あたり約1600万円の損害賠償と謝罪を求める訴状を北京の裁判所に提出した。
遺族「賠償してほしい。そして謝罪してほしい。(亡き父親は)きっと恨んでいたと思う」
原告側は、「これまでにも鹿島側と接触してきたが、話し合う姿勢がみられないため提訴した」としている。裁判所が訴状を受理すれば、今後、提訴に加わる遺族らが増える可能性がある。
強制連行をめぐっては今年6月に、三菱マテリアルが損害賠償の支払いなど和解の枠組みに合意している。今回の提訴に対して鹿島建設は、「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。