ノーベル生理学・医学賞を受賞する東京工業大学の大隅良典栄誉教授は７日、スウェーデン・ストックホルムで初の公式行事となる記者会見に臨んだ。

　大隅さんは、７日の会見で、授賞式などに向けて「体調を整えたい」と述べ、大好きなお酒については笑顔で「緊張していてお酒を飲む余裕はない。いつそういう心境になれるか楽しみ」などと話した。

　会見の約２時間後、大隅さんは、受賞理由となった細胞のリサイクル機能「オートファジー」の仕組みを解明した経緯などについて記念講演を行った。途中、スクリーンの画面が消えるトラブルがあったが、一人ではじめた研究がガンなどの治療法につながるとは思わなかったと述べた。講演は、妻・萬里子さんらへの感謝の言葉で締めくくられた。

　大隅さんは、１０日、メダルなどが授与される授賞式に出席する。