アメリカのトランプ次期大統領は９日、国務長官候補として名前があがっていた元ニューヨーク市長について、政権入りしないとの声明を発表した。

　トランプ氏の声明によると、元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏は、自らの法律事務所などでの仕事に専念するため、政権に入ることを辞退したという。トランプ氏は、今後もジュリアーニ氏から助言を求めるとした上で、将来、政権入りする可能性について、含みを持たせた。

　国務長官の人事を巡っては、トランプ氏を厳しく批判してきた共和党の主流派で、２０１２年の大統領選挙候補のロムニー氏や、スキャンダルでＣＩＡ長官を辞任したペトレアス氏の名前があがっている。トランプ氏の側近は、今後数週間以内に決定されるとしており、人選が難航しているものとみられる。