トランプ氏は政権移行に向けた準備を進めていて、注目の閣僚人事をめぐり、国務長官の候補に大物が浮上している。

　トランプ氏は１７日、キッシンジャー元国務長官とも会談した。中国やロシアをめぐる問題について意見交換したという。また、トランプ氏の政権移行チームは、アメリカ各所を回る「感謝ツアー」を計画している。今月最後の週末以降に行う見通しで、詳細は今後、検討するという。

　注目の閣僚人事をめぐってＮＢＣテレビは１７日、国務長官ポストに前回の大統領選で共和党の候補としてオバマ大統領と戦ったミット・ロムニー氏が検討されていると伝えた。ＣＮＮテレビは、２人がこの週末に会談すると報じている。

　ロムニー氏は共和党主流派の重鎮で、これまで「トランプ氏は詐欺師でペテン師だ」「彼の外交政策ではアメリカは安全ではなくなる」などと痛烈に批判していた。

　一方、次期副大統領となるペンス氏は連邦議会で与野党の幹部らと会談した。自らがトランプ氏と議会のパイプ役になることや、国民の期待に応えるため議会と協力するとの姿勢を示した。