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米国務長官 温暖化対策でトランプ氏けん制

2016年11月17日 7:11
米国務長官 温暖化対策でトランプ氏けん制

 アメリカの次期大統領トランプ氏が、地球温暖化対策の目標などを定めた「パリ協定」から離脱すると発言したことを受け、ケリー国務長官は16日、国連の気候変動会議(=COP)で新政権が現在の温暖化対策を続けるようけん制した。

 地球温暖化対策がひっくり返るのではという懸念が広がる中、アメリカの姿勢を確認しようと、会見には大勢の報道陣が集まった。
 「パリ協定を守ろうとしている米国民の大半を否定すべきではない」-ケリー長官はこう述べ、トランプ氏が引き続き温暖化対策に取り組むようけん制した。

 さらにケリー長官は、主要国の閣僚との会議でも不安の払しょくに務めた。

 フランス・ロワイヤル環境相「(トランプ氏の下でも)アメリカの(温暖化対策への)熱意を壊すことはできない。取り組みは前進するだろうと(ケリー長官は)言っていました」

 山本環境相「(Q:温暖化対策の不透明さは払しょくできた?)そんなことはない。ケリー氏自身もこれからどうなっていくか分からないと思うし、みんな心配はしている」

 今回の説明では各国が不安を解消するまでには至らず、温暖化対策の議論は先行きが不透明なまま進められることになる。