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ノーベル賞授賞式 大隅教授にメダル授与

2016年12月11日 8:39
ノーベル賞授賞式 大隅教授にメダル授与

 ノーベル賞の授賞式が行われ、東京工業大学の大隅良典栄誉教授に生理学・医学賞のメダルが授与された。スウェーデンのストックホルムから伝える。

 スウェーデンは、雪が降り非常に寒い一日となった。晩さん会はまだ続いており、間もなく大隅さんがスピーチする予定。

 〈大隅教授、あなたの研究は長年の生物学の謎を解明し、細胞がどのようにリサイクルし、病気と闘うかを示しました〉

 授賞式は日本時間の11日午前0時半から始まり、大隅さんはスウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルを受け取った。妻・萬里子さんも見つめる中、やや緊張した表情だった大隅さんが、授賞式が終わるころには出席者と笑顔で会話を交わす姿も見られた。大隅さんは受賞が決まってからを振り返り、「ようやく2か月が終わったなという気がしています」と話していた。

 大隅良典栄誉教授「(Q:授賞式はいかがでしたか?)楽しく過ごせました」

 一方、文学賞に選ばれているボブ・ディランさんは授賞式を欠席したが、親交の深いアメリカ人歌手のパティ・スミスさんがディランさんの代表曲『はげしい雨が降る』を披露した。緊張のあまり途中で歌がストップするハプニングもあったが、最後まで歌いきった姿に割れんばかりの拍手が起きた。

 そして日本時間の11日午前3時から約1350人が出席しての晩さん会が始まった。大隅さんはスウェーデンのロヴェーン首相の近くの席となっている。注目のメニューだが、メーンコースにはウズラを使った一品が、またデザートにはスダチとみそという和のテイストを使ったものが用意された。

 ストックホルム入りしてからは報道陣の問いかけにもほとんど応じることなく硬い表情が目立った大隅さんだが、授賞式を終え、晩さん会ではようやく大好きなアルコールも楽しめているのではないだろうか。