国政介入 崔被告、起訴内容すべて否認
韓国・朴槿恵大統領の友人による国政介入事件をめぐり、崔順実被告らの初公判が開かれた。出廷した崔被告は起訴内容をすべて否認した。
崔被告らに対する初公判は19日午後3時半ごろに終わった。19日の初公判は、韓国では国民的な関心を集めていて、開始直前になって裁判所が冒頭の撮影を許可するという異例の展開をみせた。
崔被告は19日午後2時過ぎに法廷に入り、傍聴席を見ることなく被告人席に着席した。80席ある一般傍聴席は満席で、大勢の裁判所関係者が警戒にあたるなど、異様な雰囲気の中で公判は始まった。
冒頭、検察は起訴内容を説明し、崔被告が、自らが設立した財団への出資に関連して、朴大統領と共謀して職権乱用や強要などを行ったと指摘した。これに対し裁判官が崔被告に、「起訴内容をすべて認めないということですか?」と尋ねると、崔被告はその場で立ち上がり、小さな声で「はい」と答え、起訴内容をすべて否認した。
そして閉廷間際、裁判官から発言を求められると、崔被告は、「物議を醸してすみませんでした。これから裁判に誠実に臨みます」と述べた。崔被告に対する次回の公判は、今月29日に開かれる。
裁判の結果は、朴大統領の弾劾の妥当性を判断する憲法裁判所の審理にも影響を与えるとみられる。