大使銃撃にプーチン氏“和平への挑発行為”
トルコの首都アンカラで19日、トルコに駐在するロシア大使が銃撃され死亡した。銃撃した男は「アレッポを忘れるな」と叫んでいた。
銃撃当時の現場を映したとされる映像では、男が銃を持ち、叫んでいる様子が映っている。トルコの内相によると、首都アンカラで19日、トルコに駐在するロシアのカルロフ大使が写真展の会場でスピーチしていたところ、男に銃で撃たれた。カルロフ大使は病院に運ばれたが死亡したという。
トルコの内相は、銃撃した男はトルコ人の現職の警察官だったと明らかにした。男は銃撃の際、「アレッポを忘れるな」「神は偉大なり」などと叫び、その後、射殺された。
シリア内戦では、ロシアの支援を受けるアサド政権軍が、反体制派への攻勢を強め、今月、北部のアレッポを制圧したばかりだった。
プーチン大統領は事件を受けて声明を発表し、「ロシアやトルコなどが進めるシリア和平プロセスに対する挑発行為」だと犯行を非難した上で、「テロとの戦いを強化する」と強調した。