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トルコ、大使銃撃死亡でロシアと共同捜査へ

2016年12月20日 10:54
トルコ、大使銃撃死亡でロシアと共同捜査へ

 トルコの首都アンカラで19日、トルコに駐在するロシア大使が警察官の男に銃撃され死亡した。男は「アレッポを忘れるな」と叫んでいた。

 トルコの内相によると、アンカラで19日、トルコに駐在するロシアのカルロフ大使が写真展の会場でスピーチしていたところ、男に銃で撃たれた。カルロフ大使は病院に運ばれたが死亡したという。

 銃撃当時の現場を映したとされる映像では、男が銃を持ち、叫んでいる。銃撃した男は非番のトルコ人警察官で、銃撃の際、「アレッポを忘れるな」「神は偉大なり」などと叫び、その後、射殺された。

 シリア内戦では、ロシアの支援を受けるアサド政権軍が激しい空爆などで反体制派への攻勢を強め、今月、北部のアレッポを制圧したばかりだった。

 ロシアのプーチン大統領は事件を受けて声明を発表し、「ロシアやトルコなどが進めるシリア和平プロセスに対する挑発行為」だと犯行を非難した上で、「テロとの戦いを強化する」と述べた。

 またトルコのエルドアン大統領はプーチン大統領と協議し、捜査をロシアと共同で行うことで合意したと発表。今回の事件が両国関係に影響しないと強調した。