シリア内戦の最大の激戦地、北部アレッポで、アサド政権軍に最後まで抵抗を続けていた反体制派が１５日、撤退を始めた。

　タス通信によるとロシア軍の司令官は１５日、アレッポに最後まで残っていた５０００人の反体制派の戦闘員とその家族らが、アレッポからの撤退を始めたと明らかにした。

　イギリスに拠点を置くシリア人権監視団によると、まずは負傷者の搬送から始まったという。ただ、撤退する車列に対し攻撃が加えられたという情報もあり、順調に撤退が進むかは不透明。

　撤退の開始は当初、１４日に予定されていたが、砲撃や空爆が再開され、遅れていた。政権側は、反体制派の撤退を受けて、アレッポの完全制圧を正式に宣言するものとみられている。