アカデミー賞主催団体“入国停止”を批判
アメリカ最大の映画の祭典、アカデミー賞の主催団体は28日、トランプ大統領が中東など7か国からの入国を一時停止したことについて、アカデミー賞にノミネートされた監督らが来月の授賞式に出席できない恐れがあるのは問題だとする声明を出した。
今年のアカデミー賞では、イラン人のアスガー・ファルハディ監督の作品「セールスマン」が、外国語映画賞にノミネートされ、来月26日に授賞式が行われる。
ところがトランプ大統領がイランを含む7か国からの入国を一時停止する大統領令に署名したことで、ファルハディ監督と出演者はアメリカに入国できず授賞式に出席できない可能性が出てきた。
アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは28日、「宗教や国籍を理由にアメリカへの入国を禁じられる恐れがあるのは、極めて問題だ」と批判する声明を出した。
作品に出演したイラン人女優のタラネ・アリドゥスティさんは、すでに、トランプ大統領の措置に抗議して授賞式をボイコットする意向を表明している。