×

マティス長官来日 どうなる今後の日米関係

2017年2月4日 17:44
マティス長官来日 どうなる今後の日米関係

 アメリカのマティス国防長官が3日、トランプ政権の閣僚として初めて来日。安倍首相と会談を行い、4日には稲田防衛相と会談した。マティス国防長官の訪日を受けて、トランプ政権と日本の関係は今後、どうなるのか?ワシントン支局の井上記者が報告する。

 マティス国防長官の訪問は、日本政府にあったトランプ政権に対する安全保障面での不安をほぼ打ち消すものとなった。

 マティス国防長官「トランプ政権のアジア太平洋地域に対する優先順位が高いことを保証する」

 さらに安倍政権は、アメリカ側の主張に沿う形で日本の防衛力を強化し、役割を拡大することまで伝え、マティス長官を満足させた形。

 ただ、防衛省の幹部が「トランプ政権が、どういう政策をとるのかわからないから、安全保障では波風を立てない」と語っているように、トランプ政権との関係がこれで全てうまく行くとは言えない状況。

 安倍首相は10日に日米首脳会談を行うが、トランプ大統領の最大の関心は、「不公平だ」と批判している貿易の問題。トランプ大統領が日本の対応は不十分だと判断した場合は、再び安全保障の問題を持ち出してくる可能性はいまだ残っていると言える。