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米国防長官 NATO加盟国に負担増を要求

2017年2月16日 5:20

 NATO(=北大西洋条約機構)の国防相会議に初めて出席しているアメリカのマティス国防長官は15日、加盟国に対し、トランプ大統領が求めてきた通り、防衛費の負担を増やすよう求めた。

 マティス国防長官は、NATOは、アメリカとヨーロッパにとって重要な基盤だと強調した上で、加盟国に対し、NATOが目標としているGDP(=国内総生産)の2%まで防衛費の支出を増やすよう求めた。

 マティス国防長官「(NATOの)防衛の受益国に対して相応の負担を求めるのは公平なことだ」

 また、マティス長官は、加盟国が年内に支出の負担を増やさなければ、アメリカのNATOへの関与を減らす可能性も示唆した。

 防衛費の支出について、NATOは各国の国内総生産の2%を目標としているが、大半の国が達成していない。

 トランプ大統領は、アメリカは目標を十分に満たしているとして、他の国にも繰り返し負担の増加を求めていて、今回、マティス長官が直接、加盟国に要請した形。