“スウェーデンでテロ”発言…事実なし
アメリカのトランプ大統領が18日に行った演説の中で、スウェーデンで前日の夜にテロ事件が起きたかのような発言をし、波紋が広がっている。スウェーデン側はそのような事実はないとして、アメリカに説明を求めている。
トランプ大統領は18日の演説で、過去にテロ事件が起きたベルギーやフランスの都市を挙げて、テロ対策の必要性を訴えた。その際、「皆さんも昨夜、スウェーデンで起きたことを見たはずだ。彼らは(移民を)大勢受け入れ、思いもしなかったような問題を抱えている」と発言し、スウェーデンで17日夜にテロ事件が起きたかのような発言をした。
しかし、この日、スウェーデン国内でテロ事件が起きたとの報告はなく、在米スウェーデン大使館はツイッターに「トランプ大統領が何のことを指しているのかわからない」と投稿し、アメリカ政府に対し、説明を求めていることを明らかにした。
これに対し、トランプ大統領は19日、ツイッターで「私の発言はFOXテレビで放送された移民とスウェーデンに関する話への言及だ」と釈明したが、日頃からメディアを「偽のニュース」と批判している大統領が、自らの発言で事実と異なることを発信してしまった形。