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金正男氏の息子、現地入りか? 混乱広がる

2017年2月21日 14:41

 北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件。正男氏の息子・金ハンソル氏が遺体確認のため到着したとの情報をめぐり、現地では混乱が広がっている。

 マレーシアの複数のメディアは、正男氏の息子の金ハンソル氏が20日夜、マカオからクアラルンプールに到着したのではないかと報じた。しかし、これまでのところその姿は確認されていない。

 こうした中、金正男氏の遺体が安置されている病院では21日未明、特殊部隊を含む多くの警察官が配置され緊張が高まったが、ハンソル氏が訪れたかどうかは分かっておらず、一部の地元メディアは、病院の周辺で不審人物が目撃されたためだと報じている。

 金正男氏の遺体の引き渡しをめぐっては、マレーシアと北朝鮮の間で非難の応酬が続いていて、本来友好関係にある両国の間で外交問題に発展している。マレーシア政府が召還をきめた駐北朝鮮大使は21日、本国に戻る途中、改めて北朝鮮に反論した。

 召還された駐北朝鮮マレーシア大使「北朝鮮は友好国だ。われわれには第三国と結託する理由がない」

 大使はこのように述べ、捜査は公正に行われていると強調した。もし今後ハンソル氏が遺体確認の手続きを行う場合、北朝鮮が反発を強めることは確実で、事態はさらに複雑化する恐れもある。

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