朴槿恵大統領の罷免可否 きょう決定
韓国・朴槿恵大統領の友人による国政介入事件で、憲法裁判所は10日、朴大統領の罷免を認めるかどうかを判断する弾劾審判の決定を言い渡す。
言い渡しは10日午前11時にソウルの憲法裁判所で行われる予定で、事前の傍聴席の申し込みには約2万人が殺到した。焦点は、朴大統領が友人である崔順実被告の国政介入を許したことなどについて、裁判官が「罷免すべき重大な憲法違反」と判断するかどうか。
8人の裁判官のうち6人以上が弾劾に賛成すれば、朴大統領は韓国史上初めて罷免され、5月9日までに大統領選挙が行われることになる。
一方で棄却された場合、朴大統領は3か月ぶりに職務に復帰することになるが、最新の世論調査では77%が弾劾に賛成しており、韓国社会のさらなる混乱は避けられないものとみられる。
弾劾賛成派と反対派の市民団体は10日、憲法裁判所の周辺で集会を計画していて、警察は厳戒態勢を敷いている。