過激派組織ETA「近く武装解除」と発表
スペイン・バスク地方の過激派組織「ETA」が17日、近く武装解除すると発表した。60年にわたる暴力が終わるのか、注目される。
過激派組織ETA(=バスク祖国と自由)は、スペインとフランスにまたがるバスク地方の独立を訴え、1950年代から政府要人の暗殺や爆破行為をスペインとフランスで繰り返し、800人以上の犠牲者を出してきた。
こうした中、スペイン・バスク州の政府は17日、ETAが来月8日に、武装解除を行うと発表したことを明らかにした。
これまでスペインとフランス両政府は、ETAに対し、条件なしでの武装解除と組織の解散を求め、2011年にはETAが武装解除を発表したが、その後も武器を保有する状態が続いていた。
近年、警察による摘発が強化され、組織の弱体化が進んでいるとも指摘される中での今回の発表で、歴史的な終止符が打たれるかどうか注目される。