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政権に痛手…「オバマケア代替案」取り下げ

2017年3月25日 12:08

 アメリカのトランプ大統領は24日、オバマ前大統領の医療保険制度改革、いわゆる「オバマケア」を廃止して別の制度に変える法案について、議会での採決の直前で取り下げた。政権の目玉公約でつまずいた形で、大きな痛手となる。

 議会下院では24日、「オバマケア」を廃止して別の制度に変える法案の討論が行われていた。しかし、採決を前に、討論が突如、中断した。

 地元メディアによると、採決の直前になって、トランプ大統領がライアン議長に対し、法案を取り下げるよう指示したという。野党・民主党に加え、身内の共和党にも反対意見があり、否決される公算が大きいと判断したとみられる。

 トランプ大統領「(共和党の反対に)失望している。可決できたはずだ。率直に言って、ちょっと驚いている。(可決は)手の届くところにあった」

 トランプ大統領は「オバマケア」について、「しばらく放置する」と述べ、当面は見直さない考えを示した。今回の法案取り下げはトランプ政権にとって大きな痛手で、メディアは「壊滅的な敗北だ」などと伝えている。