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最大野党候補を中道系候補が追い上げ 韓国

2017年4月15日 2:37

 韓国の朴槿恵前大統領の罷免に伴って、来月、行われる大統領選挙は、ここまでリードしてきた最大野党の候補を、中道系の候補が追い上げる展開となっている。

 14日に発表された最新の世論調査(韓国ギャラップ)で、最大野党「共に民主党」の文在寅候補の支持率は40%、中道系の「国民の党」の安哲秀候補は37%で、その差は3ポイントに迫っている。安氏が支持を伸ばしている背景には、文氏の北朝鮮への融和的な姿勢に不安を抱く保守層が、安氏の支持に回っているものとみられる。

 13日に行われた初めてのテレビ討論でも、アメリカ軍の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の配備をめぐり、立場の違いが鮮明になった。

 文在寅氏「(配備するかの判断を)次の政権に先送りすべき」

 安哲秀氏「堅固な米韓同盟に基づき、我々の安全保障を強化すべきだ」

 大統領選挙は15、16日に立候補が受け付けられ、来月9日の投開票に向けて、本格的な選挙戦が始まる。

 一方で、検察は収賄などの容疑で逮捕された前大統領の朴槿恵容疑者を17日に起訴する方針を固めた。