北朝鮮メディアは、19日にロシアと締結した条約の全文を公開しました。どちらかが武力侵攻を受け戦争状態になった場合は、遅延なく軍事支援を行うとしています。

北朝鮮の国営メディアは20日、ロシアのプーチン大統領と金正恩総書記が19日に署名した経済や安全保障など様々な分野での協力強化を目指すとする条約の全文を公開しました。

このうち第4条では、「一方の国が武力侵攻を受けて戦争状態となった場合、他方の国は保有するあらゆる手段で遅延なく軍事支援を行う」としています。

1961年に旧ソ連と北朝鮮が締結した条約の内容とほぼ同じで、有事の際の自動的な軍事介入を再び定めたとみられています。

ただ、今回の条文では「国連憲章や北朝鮮、ロシアの法に準ずる」との記載があり、軍事支援に何かしらの条件をつけたのではとの見方も出ています。