アメリカ太平洋軍などによると、北朝鮮が日本時間の２６日朝、日本海に向けて３発の短距離弾道ミサイルを発射した。いずれも失敗したと分析している。

　アメリカ太平洋軍によると北朝鮮は、日本時間の２６日午前６時４９分から３０分間に、東部の江原道・旗対嶺から３発の短距離弾道ミサイルを発射した。１発目と３発目は飛行に失敗し、２発目は発射直後に爆発したと分析している。

　国防総省高官はＮＮＮの取材に対し、「３発いずれも失敗した」との見方を明らかにした。飛距離については「まだ分からない」としているが、アメリカ本土とグアムに対し脅威を与えるものではなかったと判断したという。

　また、韓国軍はミサイルの種類について明らかにしていないが、複数の飛翔体が日本海に向けて発射され、２５０キロあまり飛行したとして詳細を分析している。これを受け、韓国大統領府はＮＳＣ（＝国家安全保障会議）を開き、３１日まで予定されている米韓合同の軍事演習を「徹底的に行う」と確認した。

　一方、小野寺防衛相は今回の発射について、過去に弾道ミサイルを発射したときに用いた通常より高い高度に打ち上げる「ロフテッド軌道」ではなかったとしている。