北朝鮮の国営メディアは３０日朝、金正恩委員長の立ち会いの下、中距離弾道ミサイル「火星１２型」の発射訓練に成功したと伝え写真を公開した。２９日の発射を指すとみられる。

　国営メディアは、「火星１２型」の発射訓練はアメリカ軍と韓国軍の合同演習への対抗措置の一環として行われたとしている。「火星１２型」は今年５月に初めて発射実験を行った新型の中距離弾道ミサイルで、予定された飛行経路にそって北海道・襟裳岬などの上空を通過し、目標の海域に命中したとしている。

　訓練を視察した金正恩委員長は、「今後も太平洋を目標にして発射訓練を多く行う」と述べた上で、「アメリカの行動を続けて注視し、今後の行動を決める」と述べたという。

　また、発射が日韓併合の日に行われたとして、日本もけん制している。