×

今後も太平洋目標に発射訓練行う~金委員長

2017年8月30日 10:49

 北朝鮮の国営メディアは30日朝、29日の発射が中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射訓練だったとした上で、金正恩委員長が「今後も太平洋を目標に発射訓練を多く行う」と述べたと伝えた。

 30日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、金委員長が「火星12型」の発射訓練を視察する写真を掲載した。「火星12型」は今年5月に初めて発射実験が行われた新型の中距離弾道ミサイルで、発射はアメリカと韓国による合同軍事演習への対抗措置の一環としている。

 視察した金委員長は「今後も太平洋を目標にして発射訓練を多く行う」と述べ、日本上空を通過する発射を繰り返す可能性を示唆した。さらに発射は「グアムをけん制する前奏曲」とし、アメリカをけん制した上で「アメリカの言動を続けて注視し今後の行動を決める」と述べた。

 また今回の発射が1910年の日韓併合の日にあわせたもので、金委員長が「積もりに積もった恨みを晴らしてくれた」として、日本もけん制した。