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メキシコ地震 5000棟倒壊の街を取材

2017年9月11日 18:31

 死傷者300人以上を出したメキシコ南部の大地震の発生から3日が経過した。最も被害の大きかった街にNNNのカメラが入った。

 首都メキシコシティーから約500キロ南にあるオアハカ州フチタン。ここは震源地に近いことから甚大な被害がでた。

 もともと幼稚園があったというレンガづくりの建物は、屋根と壁が崩落し、ほとんど原形をとどめていない。地震が発生したのは夜だったため、幼稚園には人がおらず、犠牲者は出なかった。

 メキシコ南部を襲ったマグニチュード8.2の大地震でこれまでに90人が死亡、250人がケガをした。

 発生から3日を迎えるなか、フチタンでは避難所も被災したため、多くの人が屋外で避難生活を送っていた。中には、生後3か月の赤ちゃんもいた。

 住民「地震の日以来、ずっと屋外で生活しあまり眠れません」

 避難所では水や食料などの物資も入り、被災者の健康相談などの支援活動も本格化している。一方で、避難所にはいかず、近所の人たちと自宅の近くに身を寄せている人もいた。

 住民「ここにいる方が落ち着く。避難所では、家に泥棒が入らないか気になるが、ここではみんなで見守れる」

 ロイター通信によると、フチタンだけでも民家など5000棟の建物が倒壊。倒壊を逃れたところでもガスがつながらなかったりと、住民は先行きの見えない生活を余儀なくされている。