政権側にラッカ渡す考えなし~シリア民主軍
過激派組織「イスラム国」が首都と位置づけていた中東・シリアのラッカを制圧した民兵組織の報道官が24日、NNNのインタビューに応じ、アサド政権側にラッカを明け渡す考えはないと強調した。
シリア民主軍・報道官「ラッカを解放するために我々は多大な犠牲を払った。決してアサド政権に明け渡すことはない。シリアの混乱を終わらせるには連邦国家しかない」
先週、ラッカ制圧を宣言したクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」の報道官はこのように述べ、ラッカをアサド政権側に明け渡すことはなく、連邦制を目指す考えを示した。
一方、アサド政権の情報相はロシアメディアに対し「シリア軍が国旗を掲げるまで、いかなる都市も解放されたとはみなさない」と述べ、「シリア民主軍」を強くけん制した。
「シリア民主軍」はアメリカの支援を受けていて、ロシアが支援するアサド政権と対立すれば、米露両国を巻き込む大きな火種となりそうだ。