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オーストリア 世界最年少31歳の首相誕生

2017年12月19日 20:01

オーストリアで18日、中道右派の国民党と極右の自由党による連立政権が発足した。新しい首相には、世界最年少となる31歳のクルツ氏が就任したが、今後、難民らへの対応が厳しくなる見通し。

オーストリアの首相に就任したのは、難民受け入れを厳しくした政策で第1党となった中道右派の国民党の党首クルツ氏で、イギリスのBBCは、31歳のクルツ氏が世界最年少の首脳になると伝えている。

国民党は、「反難民」を掲げる極右の自由党と共通政策が多いなどとして連立を組み、自由党の党首を副首相に任命した。自由党は元ナチスの党員らが設立した政党で、首都のウィーンでは、この極右政党の政権入りに反対するデモが行われた。

一方、クルツ首相は、「EU(=ヨーロッパ連合)を重視することに変わりない」としているが、ドイツなどが求めるEUの権限拡大に反対する姿勢などを示していて、今後、対立する可能性がある。