ドイツ議会第2党 シュルツ党首辞任
ドイツのメルケル首相率いる、CDU・CSU(=キリスト教民主・社会同盟)との大連立政権樹立を目指す、SPD(=社会民主党)のシュルツ党首が辞任した。
ドイツでは約4か月にわたって政権が樹立されない状態が続き、政治空白が続く異例の事態となっている。
こうした中、議会第2党であるSPDのシュルツ党首は13日、党首を辞任すると発表した。SPDは今月7日に、メルケル首相率いるCDU・CSUとの間で大連立政権樹立に向けた交渉で合意している。
今後、SPDの全党員による投票で政権参加の是非を最終的に判断する予定だが、連立拒否の姿勢から一転し、交渉合意後に入閣する意向を表明したシュルツ党首に対する批判が広がっていた。
シュルツ党首の辞任は党員投票を前に混乱収拾を図ったものとみられるが、SPDは党内に連立反対派を多く抱えており、連立の成立は予断を許さない情勢。