国連・安保理 ロシア強行“住民投票”非難の決議案 ロシア拒否権行使で否決…NYロシア総領事館に赤い落書き 外交筋「ぞっとする」
国連の安全保障理事会は30日、親ロシア派がウクライナで強行した「住民投票」を非難し、ロシアによる一方的な併合を認めないよう求める決議案の採決を行いましたが、ロシアが拒否権を行使し否決されました。
アメリカなどが提案した決議案では、親ロシア派が強行した「住民投票」を違法だと非難した上で、全ての加盟国に対しウクライナの4つの州のロシアへの併合を認めないよう要請しているほか、ロシアには軍の即時撤退を求めています。
採決では、安保理理事国15か国のうち10か国が賛成しましたが、ロシアが拒否権を行使し否決されました。中国やインド、ブラジルなど4か国は棄権しました。
今後は国連総会で同様の決議案の採択を目指します。
また、ニューヨークでは30日未明、ロシア総領事館の壁やドアが赤いスプレーで落書きされました。地元警察は、偏見による犯行の可能性があるとみて捜査しています。
ロシア外交筋は取材に対し「ぞっとする」とコメントしています。