米朝首脳会談 韓国メディアは“批判的”
12日の米朝首脳会談について、韓国メディアの多くは非核化に進展がないなどと批判的に伝えた。一方、中国メディアは会談は成功したと高く評価した。
韓国では、保守系の大手紙・東亜日報が共同声明について、「非核化の工程表も、おおまかなスケジュールもなかった」と失望をあらわにした。
別の保守系の朝鮮日報は、「トランプ大統領が、金正恩委員長に、米韓合同軍事演習の中止をプレゼントした」と指摘。非核化で進展がないにもかかわらず、北朝鮮の要求に応じたと批判した。
革新系メディアは「米朝関係が根本的な変化に向かう道が開かれた」などと評価しているが、韓国では全体として批判する論調が目立っている。
一方、中国共産党系の新聞・環球時報は、「会談は成功した。米朝の善意の交流が始まることを望む」と高く評価した。その上で中国の役割について、「朝鮮半島情勢が困難な時の安定装置であり、流れの転換を後押しした」と強調している。