全人代閉幕 習主席“台湾統一”「揺るぎなく推進」
中国の全人代(=全国人民代表大会)が閉幕しました。習近平国家主席は演説で、台湾統一について、「祖国統一にプロセスを揺るぎなく推進する」と強調しました。
政府の要職を側近で固め、3期目の新体制を本格的にスタートさせる習主席。演説では台湾統一に向けた強い意欲を改めて示しました。
習近平国家主席「外国勢力の干渉と台湾独立の分裂活動に断固反対し、祖国統一のプロセスを揺るぎなく推進しなければならない」
習主席はこう述べた上で、「祖国の完全統一の実現は中華民族の共通の願いだ」と強調しました。
また、国防をめぐっては、万里の長城になぞらえ、「軍隊の現代化建設を推し進め、国家主権や安全を守る鋼の長城を建設する」と述べ、増強する姿勢を示しました。
一方、国内については、格差是正の政治スローガンである「共同富裕」に触れて、生活向上に努力すると約束した上で、強国建設に向け、全ての国民が団結するよう呼びかけました。
今回の全人代を経て、習主席の一強支配がさらに強まる中、ゼロコロナ政策などの影響で冷え込んだ経済の立て直しができるのかが焦点です。