中国副首相、トランプ政権の追加関税に懸念示す USTR代表とビデオ会談
米中の貿易摩擦が激化するなか、中国で経済政策を担当する何立峰副首相がUSTR=アメリカ通商代表部の グリア代表とビデオ会談を行い、トランプ政権による追加関税に懸念を示しました。
中国国営の新華社通信によりますと、中国の何立峰副首相は26日、USTRのグリア代表とオンラインで会談し両国の貿易や経済の問題について協議しました。
会談で何氏はトランプ政権による追加関税や、貿易相手国と同水準の関税を課す「相互関税」が来月に発動予定であることに対し、深刻な懸念を表明したということです。
USTRによりますと、グリア代表はアメリカの貿易政策について「国内投資と生産性を促すものだ」と説明する一方、「中国の貿易政策は不公正で反競争的だ」と深刻な懸念を表明しました。
両者は、経済や貿易問題において引き続き意思疎通を図ることで一致したということです。
米中をめぐってはトランプ政権が合成麻薬=フェンタニルの流入を理由に、今月、中国からの輸入品に対する追加関税を20%に引きあげ、これに対し中国も報復関税で対抗措置をとっていて、貿易をめぐり米中の応酬が激しさを増しています。