「ゼロコロナ政策」続きトラブル相次ぐ 市民が次々と転倒「群衆雪崩」のような状況も 中国
中国で厳しいゼロコロナ政策が続く中、各地でトラブルが相次いでいます。あわや大惨事という事態も発生しました。
◇
6日に上海市中心部の公園で撮影され、中国のSNSに投稿された映像には、あわや大惨事という場面が捉えられていました。
公園の中にいた大勢の人が一斉に外に出ようとして出口に押し寄せると、次の瞬間、出口を出たところで数人の市民が転倒。さらに、後ろから人が押し寄せて次々と転倒し、「群衆雪崩」のような危険な状況に陥っていたことが確認できます。
中国メディアによると、この時、公園に新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者などが立ち寄ったことが判明。公園が封鎖されることを恐れた市民が、出口に殺到したのです。当局は、「けが人はいなかった」と発表しています。
◇
一方、山東省で7日に撮影され、Twitterに投稿された映像では、防護服を着た大勢のスタッフが路上で住民を取り囲み、引きずる様子が確認できます。
そこに別の男らも入り、殴る蹴るの暴行を加え…さらに、女性とみられる人が突き飛ばされるような様子も映っていました。しかし、そばにいる警察官が止める様子はありません。
この映像がSNSなどで出回ると、当局の対応に批判が高まり、地元警察は8日、“一連の暴行に加わった防疫スタッフら7人を拘束した”と発表しました。暴行の理由は明らかになっていませんが、SNS上には、「封鎖の解除について住民が問い合わせた際、トラブルになった」との情報もあります。
◇
新型コロナ感染が再拡大する中、中国では行動制限が厳しさを増しており、封鎖された地域などでは、住民らと防疫スタッフの衝突も相次いでいます。