北・金正恩総書記“核兵器の先制使用”示唆「必要なら先制的に制圧、粉砕する」
北朝鮮の金正恩総書記は軍の幹部らを招いた席で、核を含む威嚇に対して「必要なら先制的に制圧、粉砕する」などと述べ、核兵器の先制使用を示唆しました。
30日付の労働新聞は、金正恩総書記が25日の軍事パレードを指揮した軍幹部らを招き、激励したと報じました。
この席で金総書記は、「敵対勢力によって増大する核の脅威を含む威嚇行為を、必要であれば先制的に徹底的に制圧、粉砕するために、武力の優勢を維持、向上させる」と述べました。軍事パレードでの演説に続き、核兵器の先制使用も辞さない考えをあらためて示唆した形です。
また、金総書記は今の世界について、「力と力が激突し、強くなってこそ自らの尊厳と権益を守ることができる」と描写。ロシアによるウクライナ侵攻も念頭に置いたものとみられます。
その上で、「圧倒的な軍事力こそが国家と子孫の将来を保障する生命線」だと強調し、核・ミサイルへの依存をさらに深めています。