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カンボジア総選挙の開票終了 与党圧勝へ

2018年7月30日 12:40

カンボジアの総選挙が29日に行われ、与党が圧勝する見通しとなった。在任期間が30年を超え、強権的な政治を行うフン・セン首相が引き続き政権にとどまるとみられる。

総選挙は29日に投票が行われ、開票作業はすでに終わっている。選挙管理委員会の獲得議席に関する公式発表はまだだが、フン・セン首相が率いる与党・人民党の高官はNNNの取材に対して、独自の集計で全体の9割近くとなる少なくとも110議席を獲得したと述べ、与党が地滑り的な勝利を収める見通しとなった。

選挙は最大野党だった救国党が去年、解党に追い込まれ、与党に有利な状況で行われていたため、救国党はボイコットを訴えていた。投票率は80%を超え、人民党は「国民の熱意が示された」と正当性をアピールしている。

一方、フランスに亡命している救国党の元党首は「無意味な選挙だ」と述べ、国民に抗議の声を上げるよう呼びかけている。